スポーツ選手に必要なメンタルとは?
2016年6月15日、イチローがピート・ローズの
歴代最多安打記録(4256安打)を抜き去りましたね。
この後、どうやらピートローズは大人げないというか、
こっちが恥ずかしくなるような負け惜しみを言いました。
「日本の野球はメジャー以下(だからノーカンな)」
それだけでも割と面白い話なんですが、
この負け惜しみを皮肉るようなイチローの発言が最高なんですよ!
そして、そこから見えてくる精神こそが
スポーツ選手にとっての至高!
ピートローズと米メディアの反応
ピートローズいわく、
「日本を悪く言うつもりはないが、メジャーリーグの方がレベルが高い。
歴史が違うのだから。」
「メジャーの成績だけで私の記録が抜かれることはないだろう。
アメリカの多くのメディアは私の意見に賛成だろう。」
とのこと。
実際、ピートローズが発言する前から、
同じような意見が米メディアでは報じられていました。
イチローの記者会見での返しが面白い!
ピートローズの発言自体はイチローの記者会見の後かもしれませんが、
イチローは米メディアが↑のような意見であることは知っていたので、
「日米通算記録にケチがつくのは当たり前」
と言った上で、
「日本だけでピートローズの記録を超える方が難しいので、
ぜひ誰かにやってもらいたい」
と言ったんです。
この発言をする時、イチローは少しにやけてたというか、
不敵な笑みを浮かべていましたねw
あまのじゃく?逆風が大好きなイチロー
安打記録がピートローズを超える前の段階で、
イチローはこんなようなことも言ってました。
「記録更新を応援してくれる人が多いより、
「超えないでくれ」と思う人が多い方がやる気が出る」
この発言から、イチローのあまのじゃく?的な負けず嫌い精神がうかがえます。
上記の「日本だけでピートローズの記録を超える方が難しい」発言の時に、
不敵な笑みを浮かべていたのは、
こんな彼の独特の性格がよく表れているように感じましたね。
負け惜しみを言っている米メディアに対する煽り、挑戦的な
意味合いがかなり強いと思います。
私はそこまで野球が好きなわけではないんですが、
個人的には「イチローよく言った!」と、ニヤけちゃいましたね。
イチローのような精神の人間こそが最強の要素
上記のように、イチローは謙虚さのかけらもないような、
あるいは他人を挑発するような発言が多いためか、アンチも結構多いですね。
実際、実は私も昔はイチローのことが嫌いでした。
でも、だんだん年を取るにつれて分かってきたことあります。
それは、典型的日本人タイプのスポーツ選手は超一流にはなれない
ということです。
おまけに、スター性もない。
フィギュアスケートの羽生選手を見ててもそう思います。
「羽入君はイチローみたいな生意気なことは言わない!」
と反論してくる人がいそうですが、
正直、それは人を見る目がないですね。
彼の発言の真意をよく考え、彼の自信満々なしゃべり方や表情を
見ていれば分かります。
彼は自分の実力に絶対の自信を持っており、
その自信は謙虚さなどとはかけ離れたものです。
イチローも羽生君も、
見方によっては自意識過剰、傲慢さを感じるほどです。
でも、それはむしろスポーツ選手にとっては
とても重要なことなのです。
本気で思っていること、言っていることが現実になる
イチローは子供の頃から
「プロ野球選手になる」、「メジャーリーガーになる」というようなことを
言って、周囲にバカにされていたようです。
でも、彼の中では本気だったし、実現できると思っていたわけです。
まぁ、それが少年時代だけであれば同じように思っていた人は
大勢いるでしょうが、彼の場合、大人になった今でもその精神は変わっていない模様。
テニスの錦織選手に関して、こんな話があります。
錦織選手は「フェデラー選手を尊敬している」というような発言をしたことがありました。
でも、それに対しコーチのチャンは、
戦う相手を尊敬するなんて、そんな精神じゃダメ。
尊敬どころか、お前はジャマだ!優勝するのは自分なんだ!
と考えるべきである、というようなことを言っているそうです。
私はチャンのこの精神に心から同意します。
イチローや羽入君からは
見方によっては自意識過剰、傲慢さを感じるほどだと
上でも言いましたが、
この位の精神力でないとナンバーワンにはなれる素質がない
ということです。
もちろん、王さんや長嶋さんのような例外もいます。
それに、イチローも羽生君も、傲慢だから練習が少ない、
とか考えるのは全然違いますけどね。
あくまでも、「傲慢さを感じるほどの絶対の自信」です。
日本人特有の謙譲の美徳はダメ
何らかの理由により、「勝てないかも」と思うのは論外ですが、
「相手の方が格上だけど、胸を借りるつもりで全力を出します!」みたいな
一見聞こえのいい感じの気持ちもダメ。
日本人のスポーツ選手の言葉って、
こういう類の感じが多いのが、最近嫌気がさしてます。
謙譲の美徳自体は私も嫌いじゃないですし、
日本人の良さだとも思います。
でも、ことスポーツに限っては
足を引っ張る要素の何物でもないですね。
日本人でも、プロ層なら「負ける気がしません」とか、
そういうことを言ってもらいたいんです。
平和そうな顔をして、優しそうな顔をして、
ニコニコと「精一杯頑張ります。」みたいなのはあまり聞きたくない。
でも、実際日本人受けするのって、
やっぱり謙譲の美徳の心がある選手なんですよね。
だからこそ、イチローみたいなのはアンチも多い。
こんなこというと怒られそうですが、
錦織選手の「フェデラー尊敬」発言もあまり好きではないし、
彼の謙虚すぎる発言と表情、話し方もあまり好きになれないです。
最近だと、チャンのメンタルトレーニングでこの辺りも
少し変わってきたみたいですけどね。
最後に
ウチの親父はイチローが嫌いです。
結果は残してるけど、それでも生意気なのがやはり気に入らない模様。
でも、日本人の観衆も、謙譲の美徳はスポーツ選手にとっては
足かせになっていることは理解すべきなんじゃないかなぁと私は思います。
ちなみに、今回はスポーツをメインに話しましたけど、
勝負事では全て同じことが言えます。
ゲーマーなんかでは上位層は
日本人でももっと強気な人が多いですよ。
そして、ゲームでも共通していえることは、
「●●さんは別格」、「●●さんはすごい」とか言っている人は
いつまで経っても万年中~下層民です。
勝つためには、自分に対する絶対的自信が必要なのです。
もちろん、自信の裏付けになる練習量と質は大前提ですけどね!
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