都知事選、誰に投票する?
今回は、「この人に投票したい!」というより、
「この人には投票したくない!」という消去法で選ぶことになりそう。
各有力候補者について
私の個人的見解を書くと・・・。
小池百合子
正直、人間性に非常に嫌悪感を覚えます。
理由は以下の通り。
後出しジャンケン批判してるけど・・・
周りの候補者を見たり、支持基盤を得られるか、ということを
ギリギリまで吟味して「勝てそうなら立候補する」、
という後出しジャンケンを批判していましたね。
「でも、自分はそんな後出しジャンケンで決まる選挙はどうかと思うので、
(支持基盤がない状態で)飛び降りる思いで名乗りをあげた」
というような一見聞こえのいいことを言っていますが・・・。
政治家は一部を除き、基本的に打算的ですから(そうでないと困る)、
少し考えると裏が見えてきます。
どういうことかというと、
「都知事になりたいけど、今の党内の自分の人気では推薦を得られそうにない。
なので、先に名乗りをあげちゃえば、結果的に党内の推薦を得られるかもしれない。」
という目論見です。
結局、都知事になるために最良の選択をしただけで、
「後出しジャンケン批判」は、ただのその副産物でしかないということです。
だって、彼女だって最後まで待ってりゃ自分が
自民党の推薦候補者になれるという確信があれば、
おそらく最後まで名乗りをあげなかったんじゃんないかと思いますよ。
別にその方針自体は批判しませんけど、ただ、たまたま自分の都合上、
「先出しジャンケン」せざるをえなかっただけのくせに
正義のヒーロー面する姿勢はどうかと思いますね。
彼女は後に鳥越氏を「究極の後出しジャンケン」とかいって批判するんですが、
そんな権利は全くないですよ。
カリスマ性・協調性がない
彼女は都知事選に相当意欲的でしたけど、にも関わらず、
自民党の推薦を得られなかったのはやはりそれなりの理由があるはず。
増田氏は小池氏のことを「劇場型」と軽く嫌味を言いました。
まさにその通りで、周りの状況が全く見えておらず、
自分こそが主人公で、自分のワガママを押し通そうとしている、
ようにしか見えません。
都連や記者に対する態度を見る限り、
人の意見に耳を傾ける気があるようにも全く見えない、
これも問題ですね。
結局、そんな独りよがりな姿勢が党内の支持を
得られなかったことに繋がります。
自分勝手な人間についていきたい、応援したいとは
普通、思いませんよね。
こんなザマじゃ都議会においても、浮いたワンマンぶりを発揮して、
議会と知事の間に大きなねじれが生じるのは目に見えています。
大人の余裕や人間味が感じられない
一見すると何事にも応じない冷静さがあるように見えます。
でも、記者に対する応対やテレビでの彼女の発言、表情を見ていると、
非常に見識が狭く、余裕がないように感じ取れます。
というのも、記者に関しては「くだらない質問しやがって、鬱陶しい」
という態度があからさまな時がありますし、
上でも書いた増田氏の劇場型発言の際も、「ムッ」とした表情を見せました。
「なぜ自民党に私が推薦されなかったと思いますか?」と、
明らかにネガティブな答えが返ってくる質問を自分から投げかけたのにも
関わらずです。
増田氏の方は「すいません!大変偉そうなことを申し上げました!」と
少し笑いや余裕を持った態度であっただけに、
彼女の態度は非常に対照的で、大人の余裕が感じられません。
私が小池氏に投票したくない理由はこんなところです。
政策とか全然見てないんですけど、人間性の魅力を一切感じないので、
どんな政策を掲げようと投票する気にはなりませんね。
韓国人学校の件を白紙に戻すとか、ダメな都議会を解散させる、
というような趣旨は良いと思うんですが・・・。
都議会を解散させた後、
まともな環境を作れるような器ではないでしょう。
舛添さんの例もモロにそうでしたけど、
人間性を見抜けるかどうかは重要なことです。
鳥越俊太郎
ガンの経歴など考えると、あまり悪く言いたくないんですけど、
彼は最悪ですね。
小池氏以上に投票したくない候補者です。
理由は以下。
都政と国政の混同(私情の持ち込み)
彼は反日とか一部では言われてるみたいですけど、
とにかく阿部与党を批判したい一心のようです。
その考え方自体を批判する気はないんですが、
自分の国政に関する心情や考え方を、都政に持ってこないで欲しい。
立候補の会見でも、
「国政と都政は関係ないじゃないか、とよく言われるんですけど、
東京都は日本の中でも重要な役割を占めるので・・・」
などと言って、改憲について触れてたんですけど、
日本の中心にある東京都で、影響力が大きいからこそ、
国政の話は持ってくるべきではないと思います。
当然、舛添氏が知事時代に、国政に大きく関わることで、
韓国の朴大統領に会ったこともやはり否定的な声がありました。
これも、都政のことを考えてやったことというより、
自分の個人的なエゴを通したい一心だったのが見え見えでしたね。
知事の力で国政に口出したり、影響力を行使するのは
おかしいでしょう?
政府は政府で国政を専門に扱っているわけですから、
政府とは全く別なところで知事が国政に関われば、
都だけではなく日本に不利益が起こるのは明白です。
そもそも、阿部批判をやりたいなら国会議員を目指したり、
おおさか維新の会みたいに政党を立ち上げてやるべきです。
ガンや年齢を考えると、そんな手段が取れないのは分かりますが、
自分の理想の世界を目指すために都知事という椅子を利用しようとする姿勢は、
さすがに同情も賛同もできません。
ただひたすら与党批判しかしない今の野党の統一候補としては、
まさにうってつけの存在なのかもしれませんけどね。
都民としてはいい迷惑です。
ええかっこしい
「野党の統一候補がどうとか、水面下で民進党との話し合いがあったとか、
そういうのは一切関係ありません。あくまでも自分一人の考えで
立候補を決断しました。」
とか言ってたんですけど、告示ギリギリになってから
ようやく立候補を宣言するタイミングじゃ、そんなの説得力の欠片もないですよね。
そりゃ、小池氏に究極の後出しジャンケンと皮肉られるのも
無理がないでしょう。
まぁ、小池氏の先出しジャンケンのヒーロー面も大概ですけど、
無理やり自分を正当化というか、良い風に見せようとするやり方は、
自分を安売りしているだけなんですけどね。
裏事情や真意を探れば探るほど、結果オーライで良い方向に
持っていってるだけであることが分かってしまい、興ざめです。
私が思ってるだけかもしれませんが、きょうび、
こういうええかっこしいアピールは流行らんし、成功せんと思いますね。
だって、あからさまに「胡散臭い政治家」に近づいてしまいませんか?
もうこういうのはウンザリです。
改憲反対の訴えとかもそうなんですけど、
キレイごとばかり言ってる人は、真実が見えていないので困ります。
鳥越氏の場合、小池氏と違って態度や表情に、
嫌悪感を感じることはないのですけどね・・・。
それだけに鳥越氏の姿勢は残念です。
結局、増田氏・・・
宇都宮氏が辞退してしまったので、
小池氏、鳥越氏に投票したくないとなったら、
結局増田氏に投票するしかないという消去法になります。
どうも内情としては、舛添氏だけでなく、都議会も腐っているようなので、
今までの流れを汲んでいかざるをえない自民党の推薦候補者という時点で、
あまり良い選択とも思えないのですが、仕方ないですね。
ただ、増田氏、正直パッとしない印象ではあるんですが、
負のイメージは全く無いので、投票するのがそんなに嫌にも感じません。
最後に
個人的には小池氏の先出しも、鳥越氏の後出しも、
「このタイミングじゃないと勝てないと思ったので・・・」
と言ってくれた方が清々しかったです。
宇都宮氏が辞退したことで、
与党側は分裂選挙、野党側は一本化に成功、という構図になるので
鳥越氏もワンチャンありそうなので個人的には怖いです。
都知事と野党が一体となって阿部政府批判、改憲反対とか、
考えただけでウンザリなので勘弁してもらいたい。
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